相続登記の必要性と司法書士に依頼する費用の相場

相続登記とは不動産を所有している人が亡くなったときに、登記されている所有者名を相続する人の名前に変更する手続きです。相続登記が必要な理由は、後に大きな問題が生じる可能性が多々あるからです。例えば、兄妹の子どもがいる父親名義の自宅不動産があり、その父親が亡くなったとします。相続人は兄妹の二人で、そのうちの妹が自宅不動産に住んでいたため、単独で相続することになり兄も了承していました。

しかし、相続登記をせずにいたまま兄が亡くなってしまい、兄が父から継承した権利は長男の配偶者に継承されました。その後、長女が自宅不動産について相続に関しての登記をしたいが、長男の配偶者が了承しなかったり、自宅不動産の売却を迫られたりする問題が発生する可能性があるのです。ちなみに相続登記は、2024年4月1日から義務化が開始されます。相続登記は登記事項証明書の取得や被相続人と相続人の戸籍謄本など多くの書類の収集、遺産分割協議書の作成に法務局に登記の申請などの過程でおこないます。

自分でもできますが各書類の入手や手続きは平日対応のみが多く、仕事をしている人にとっては困難です。専門家である司法書士に依頼すると、スムーズに事が進みます。司法書士に依頼する場合の費用は依頼する事務所によっても違ってきますし、どこまでの手続きを依頼するかによって異なります。一般的な費用の相場は8万円から15万円となりますが、例えば、遺産分割協議書の作成する必要が無い場合の報酬は1万円前後減額となります。

また、司法書士による預金などの相続手続きに必要な法定相続情報証明の取得が生じた場合は、1万円前後プラスになることが多いです。

Leave a comment

Your email address will not be published.


*